ニッサン エクストレイル ディーゼル ブーストアップ
この車、ネットでも話題でブーストメーターを取り付ける時に必要な負圧を取れる場所がなくてオーナーの
方々はとても苦労して有名な車です。
ネットでは負圧を取り出す為にかんたん君と言う部品が出ております。
純正の圧力センサーにサンドイッチ状態で取り付けて横の青いパイプから負圧を取り出すものです。
ですが部品を取り寄せるにしても日数が掛かるのと、かんたん君が¥9800円もする高価な物なので
買わずに済む方法を少ない脳みそをフル回転させて考えてみました!
ブーストの過給圧をアクチュェーターに割り込まして計測してみたのですが、純正のソレノイドバルブに通常
の圧力が掛からず、純正のブーストカット機能が働くのでダメでした・・・・
過給圧を安定させる為に純正で装着されているソレノイドを取り外すともっとブーストが掛からず通常
1.5kp以上なのに0.3kpaまでブーストダウンしてしまうので取り外し作戦はやめました。
その他の負圧のパイプは通常はシリコンホースやゴムのホースなのでTの字型のパイプで割り込ませて
圧力を取り出せるのですがこのエクストレイルは全て硬いプラスチックの様なホースと言うより配管と言う
方が正しい物でしたので割り込ませる事も不可能でした。
そこで・・・
インタークーラーの中の圧力とブースト圧は同じなのでコンタークーター本体に穴を開ける事は出来ません
が、途中のパイピングであれば可能だと気付きました!!
そこで穴を開ける場所を探し出して決まるのですが、まだ新車でディーラーに点検の時に目立つ場所だと
保証が無効になるとか言われても嫌なのでこっそりとした場所に決めました(*^^)v
S様も日産でブーストメーターの取り付けを依頼したそうなのですが分からないから付けれないと断られたそうです(笑)
普通メカニックならこの場所に気付きますよ!
インタークーラーのパイプです!
ただ、この部分はシリコンホースなので後々圧力漏れや、穴が原因で劣化して硬化してきた時にひび割れを
起こす可能性もあるのでこのアルミパイプの裏側の目立たない部分にしました。
ここなら10年後でも安心です。
他の誰がが気付いた時にきっとその方も僕が工夫した事に気付いてくれるはずです♪
ルノーと共同開発したM9R型エンジンだけあってパイピング部分のバンドのネジが国産車では珍しく7mm
頭のバンドで取り付けられていました。
一般的には8mmか10mmなのですが国産車の純正バンドで7mmは初めてでした。
たまたまお宝工具のスナップオンに7mmがあったので一安心です。
7mmを買ってから今回初めて使いましたよ(笑)
さっそくパイピングを外して穴を開ける位置を決めて、ポンチで印をつけてから穴を開けます。
ここで注意なのが空気の通り道に穴を開けると削ったカスがパイプの中に残ると大事件になるので
穴を開ける前にカスが付着しやすい状態にウエスにCRCをたくさん吹きかけてからパイプの中に押し込みます。
その次にネジを切る為に下穴を開けます。
パイプの中からウエスが見えて貫通した事がわかりますね。
下穴を開けたら今度は1/8のタップでネジ山を削って作ります。
奥までキレイに入ったらネジ山の完成です。
先程詰めたウエスを抜いて、中をキレイにパーツクリーナーで念入りに洗浄して削ったカスを全て取り除きます。
ここで同じネジピッチの秘密兵器の登場です。
万が一の事も考えて水道の水漏れ防止のシールテープを時計周りに巻き付けます。
巻き過ぎると穴を開けた径より大きくなるので2~3周程度で十分です。
このニップル本体がテーパー状なので根元の方が先端に比べて若干太くなっているので少しで十分です。
この部品は以外とホームセンターで入手出来ますので簡単くんを買う事を考えれば安いもんです(笑)
少しづつ奥まで閉め込んで完成です!!!!(^o^)/
早速元々の場所に組み直して、シリコンホースを入れて室内まで引き込む準備に入ります。
やっとこれでブーストコントローラーを取り付ける事が出来ます!
今回取り付けるコントローラーはこれにしました!
何社か使用した事はあるので一番シンプルで使い勝手の良いこれが良いと思います。
学習機能等色々機能がたくさんあるモデルもあるのですが正直使いこなすのは難しいのと
一般的にブーストアップを楽しみたいだけならシンプルな物が良いと思います。
機械式ブーストアップはただ過給圧があがるだけで過給圧事態の立ち上がりはノーマルと同じなので
お勧めは致しません!
取り付けるにあたってこのエクストレイルは室内に引き込むスペースが非常に少なく、純正ハーネスライン
を使って室内に引き込む事にしました。
助手席側のエアークリーナーBOXの裏にちょうどエンジンから室内に通ってるハーネスがあるのでここを使っ
て室内に引き込みました。
純正のエアークリーナーBOXを外すにはバッテリーを外して、バッテリーとエアークリーナーBOXの間に
エンジンコンピューターがあるのでこれも移動させなくてはいけません。
インタークーラーのパイピングから圧力の取り出し口のニップルに奥まで強引にホースを差し込んで入れます。
後は他の人に気付かれない様に配管を通して、後付け感が無い自然な状態にして行きます。
これでブーストコントローラーを取り付けているとは思われないはずです。
コントローラー本体はオーディオ下の小物入れの中に設置したのでフタを閉めればまったく後付け感がなく
スッキリ純正のままになります。
コントローラーの電源は純正のシガーライター裏から取る事にしました。
この場所を選んだのは万が一、本体が故障してショートが原因でヒューズが飛んでもシガーライターなら
走る事には支障が無いので一番安全だからです。
結構オーディオ裏からACC電源を取る方がいらっしゃいますがオーディオ裏よりここが結構狙い目なんですよ。
電源が入らなくなったら、シガーライターを差し込んでヒューズ切れか本体かもすぐに発見出来ます。
タコ脚電源の方にはお勧め致しませんでご注意を(*_*)
余った配線はよく小さく束ねている状態を見ますがあれはあまりお勧めできないので緩やかに小さく丸めて
邪魔にならない所で固定します。
この方が配線の通電に抵抗が少なくて済みます。
アース部分はオーディオで良く使用されているメッキの質の良い物を使用しました。
これでアースも完了です!
早速試運転をしてみると・・・・
純正数値よりブーストを上げるとブーストカットが働いてまた0.3kpa現象に・・・
仕方なく1%から徐々にゲイン調整でブーストの立ち上がりを良くして、ブースト圧を純正と同じぐらいで
ブーストカットが働かない所で決めました。
途中何度も車かた降りてエンジンルームの純正ソレノイドバルブに細工をしたり、配管を入れ替えたり
色々挑戦してみましたがエンジンコンピューターの方でブースト圧をチェックしている様子なので
コンピューターを解析するまでは仕方なくフィーリングアップのみとなりました。
道端でエンジンルームを開けると色々な人に見られたり、故障ですか?と話しかけられたりと大変でした・・
写真も撮っていたので余計変に思われたのかも(;一_一)
ブーストも純正では高めのピークで約1.57kpaでした。
S様に納車して乗って頂くと、発信一発目の重たい感じが無く0発信からアクセルを踏むとドガン!!
と加速してシングルターボらしく力強い加速だと喜んで頂けました(^O^)/
しかしこの車凄いですよ。
リッター15km走るんですよ!!
踏んだら速いし、通常走行なら燃費も良くエコな車です。
黒鉛も全くでなく、マフラーを白いウエスで塞いでも黒くならないし、室内に乗ればエンジンの音がほとんど
聞こえません!!
80km/hで1400rpmですよ。
次は純正のブーストカットを解除して2.0kpaまであげてみたいですね!
他にもエクストレイル2.0GTで改造している方がいらっしゃいましたら情報交換して下さい(*^^)v