100系ハイエース 全塗装
3月末まで徹夜が連チャンで続き、本気で会社にシャワーを導入するか考えるぐらいハードでした(+_+)
今日は久々の全塗装で㈱カーズの社長にお願いされてハイエースバンをバリっと仕上げます!
ハイエース系はほとんどの車両が錆てひどいので塗装代より錆取りと板金の方が高くなってしまうぐらい大変です・・・
まだ死にたくはないので防護マスクで生き延びます。
このマスクがあれば夏場の海のトイレでも無臭で過ごせます(笑)
車のエアークリーナーと同じ原理でこれが詰まると呼吸困難になるので車のエアークリーナーも定期的に交換してあげましょう!
まずは屋根から塗っていきます。
念入りに600#のペーパーで足付け作業をしてからシリコンオフで全体の油分を取っていきます。
まずは下塗りをして全体に塗料を馴染ませます。
2回程下塗りをしてからメインの色を念入りに10分以上かき混ぜてから再度塗っていきます。
今回塗る色は・・・
ジャーン!!
ゴールドです!
少しオレンジ系のゴールドで赤が多く使用するのでかなり割高ですが妥協する事なく納得重視でこのカラーリングに致しました!
下塗り同様屋根から仕上げていきます!
車高が高いので横に脚立を置いてそれに乗っかって塗るのですが気を付けないと過去に塗装中に転んで落ちた事があるぐらい危険です・・・
マスクのお陰で快適に過ごせます。
塗装はうちの会社では僕の担当なので忙しい時は丸一日塗装してシンナーと塗装のミストの中にいるので
このマスク無しでは死んでしまします・・・
ガンは今年で11年愛用しているイワタのW100!!
これ一つでほとんどのメタリック塗装からパール、ソリッド塗装にも使えるのでとても大切に使用しております。
11年使っていても毎回必ず全部分解してシンナーでキレイに洗って磨きあげてから保管して次に備えております。
なんでも新しい物に交換する方もいらっしゃいますが、一つの物を大切に使う事が大切ですよね。
カップの中見の塗料はこんな感じです。
常に混ぜながらパールとメタリックを混ぜながら塗らないとムラだらけになる程メタリックがウズを巻いてます。
下塗りを終えたら乾くまでの間はかなりシンナーで息苦しいのですがランチを過ごします。
豪華なランチは全塗装中の定番のこの組み合わせです!
ボディー全体がゴールドになると違う車に見える程感じが変わります!
窓ガラスも全て取り外して塗っているので仕上がりが違いますよ!
下塗りが乾いたら塗装の発色を良くするトップコートのクリアーで仕上げて艶を出していきます。
下塗り同様屋根から仕上げていきます。
リヤもたっぷりクリアーを塗ります!
仕上げのクリアーを塗ったらひとまず完了です。
ここからがまた長い道のりなんですよ。
急に熱を加えて乾燥させると部分修理と違って艶が無くなってしまうので丸1日以上置いてから再度遠赤で乾かしていきます。
遠赤で10分以上熱を加えて自然に冷めるまで待ってから今度は磨き作業です。
塗装してそのままと思っている方が居るかもしれませんが、塗った後は磨きで肌の調整と艶を調整していきます。
3000#前後の水磨ぎペーパーでクリアーを磨いで肌を整えます。
磨きの工程と道具は企業秘密なので(笑)
10年以上磨き作業をしておりますが、こればっかりはいつまでも完ぺきがなくゴールのない作業です(;一_一)
磨き方と作業内容で光沢や塗装の肌質は変わりますが、磨くと光沢が物凄いですよ!
蛍光灯がハッキリ見える程反射します!
室内なので普通のゴールドにしか見えませんが、下地に茶色を塗ったので太陽の光が当たれば発色が変わってこんな感じに見えます。
光の加減で違った色に見えるので塗装は奥が深いんですよ!
磨き作業で丸4日以上掛けて仕上げて塗装の倍作業時間が掛かりますが、仕上げの磨きが肝心です。
磨きが終わったら取り外した部品を組み付けて洗車作業です。
細かいほこりや磨きの粉を念入りに取り除きます。
もちろんドア中も塗装したので細かい所も念入りにやります!
磨きたての鏡面な肌なので水弾きもバツグンです!
最後は工場内で吹き上げです。
作業灯で照らしてアップで見た状態です。
なんとも言えないぐらいキレイ(*^^)v
よく塗装ブースが無いとゴミがついてキレイに仕上がらないと思っている方もおりますが、小さいブースを使うぐらいなら広い建物でブースを使用しないで塗った方がキレイに仕上がる場合もありますし、これがないから出来ないはやらない言い訳なのでは・・・・と思い努力あるのみ!
環境問題等でブースを使用しなくてはならない所もありますがなくてもご覧の仕上がりになります。
無事に完成したので依頼先の藤根社長の所に納車をして終わりです。
最初は穴だらけでしたがバリっと生まれ変わりました!!
最近は古くなったら乗り換える事が多くなってきてますが、手入れをして長く乗る事も大切です!