今回は北海道初‼️ 塗装するプロテクションフィルム、
Fenix スクラッチガード を塗装施工させて頂きました(^^)
従来はボディーに合わせてビニール状のフィルムを貼り付けて、飛び石の飛散からボディーの塗装剥げを防ぐ役割でしたが、ヘッドライトの様な塗装がされてない物でポリカーボネートを傷から守る為であれば効果は抜群ですが、塗装されてる場合はポリカーボネート製のヘッドライトとは少し違います。
こちはらヘッドライトにプロテクションフィルムを施工している所です。
マセラティもヘッドライトプロテクションフィルムの施工依頼が多いですね。
写真のマセラティ グランツーリスモはフロントバンパーにFenixスクラッチガード塗装、その他の部分のボディーはceramic Pro 9Hを施工して、ヘッドライトにはヘッドライトプロテクションフィルムを施工して飛び石対策をしている車両です(^^)
プロテクションフィルムを貼っていても、飛び石が当たると、プロテクションフィルムを外側から瞬時に叩かれてしまい、塗装がプロテクションフィルムの中で浮いてしまい、一見無事の様に見えますがビニール製のプロテクションフィルムの場合、ビニール素材なので経年劣化で黄ばみや艶が引けてボケてしまったりして貼り直そうとして剥がしたら、飛び石が当たっている部分がフィルムにくっいて剥がれてしまう事が多々あります(T_T)
プロテクションフィルムの厚さの問題もあり、擦り傷には強くても、外部から叩かれた様な飛び石には耐えられる厚みではないんです。
想像して下さい。
時速60km/hで走行中に、小石が前方の車両のタイヤから飛んできたら、人間に当たれば当たり所悪ければ命に関わる程の衝撃です。
これが高速道路だったら?
ガラスが飛び石で割れてしまう事もある程の衝撃です。
プロ野球選手が投げるボールが直撃しているのと変わりません(*_*)
プロテクションフィルムの厚みを増せば良いのかと言いますと、貼るタイプの従来品では厚すぎると3D曲面のボディーにはかなり難しい状態です。
そこで、3D曲面でも厚みを保ちながら、しかも傷が増えたりした場合に研磨作業を行う事で復元出来る事を可能にした物が
塗装するスプレープロテクションフィルム その名もFenixスクラッチガード‼️
国産車の塗装の膜厚は鉄板からトップコートのクリアー塗装までで100ミクロン前後の厚さしかありません。
100ミクロンと言われてもイマイチどのぐらいの厚さなのか分からないと思いますが、大体コピー用紙1枚分の厚みと同じぐらいです。
そう考えると塗装ってペラペラですね。
PPGと言う海外メーカー製の塗料を使用しているフェラーリは通常で大体250ミクロンの厚みがあります。
厚みがあるから飛び石で塗装が剥げないかと言うとそうではありません。
フェラーリの場合は、トップコートのクリアー塗装がコピー用紙1枚程度と想定すると、ベースの色自体もコピー用紙1枚程度の厚さになります。
合計約コピー用紙2枚分の厚さです。
それだけでは飛び石から守る事が出来ないので、塗装するスプレープロテクションフィルム Fenix スクラッチガードで400ミクロン近く膜厚を保ち、元の塗装のトップコートのクリアー自体も守ります。
塗装するスプレープロテクションフィルムなので、塗装が必要ですが、特殊な材料と塗装方法と知識が必要な為、技能講習を受講してきて最高の状態に仕上げる事が可能となりました(^^)
今回のフェラーリ488スパイダーはメーカーオプションのパールホワイト塗装なので、塗装では最も難しいパールホワイト塗装なので再塗装修理を極力さけて新車の状態を保ち、サーキット走行でも飛び石から最も最適に守る為に施工作業を行います。
本来は剥がして再塗装する為に、従来品のビニールプロテクションフィルムの様に無理やり接着で貼り付けるのではないので、剥がしやすいメリットもありすが、剥がれ易いデメリットもあります。
ただ、剥がれ易い状態は従来品のプロテクションフィルム同様に包み込む状態ではなくて、部品の端ギリギリまでしか施工出来なかった為に、プロテクションフィルムと塗装面の隙間からゴミの混入で剥がれ易くなってしまったり、汚れが目立ってしまったりしてしまいましたが、Fneixは塗装と同じなのでパーツの裏側まで包む感じで塗装する事で剥がれにくい状態を回避する事も可能になります。
今回の車両はサーキット走行後にすぐ剥がす予定なので、包み込まないで塗装しますので、フルマスキングで塗装しました^_−☆
貼るプロテクションは面積の狭い所や平面などは良いですが、フェラーリのボンネットの様に曲面が多いとシワが発生してしまい、そのシワを伸ばして貼り付ける為に伸ばした部分は必ず薄くなってしまいます。
それだけではなく、接着面のノリズレが発生したり施工液を強くスキージーと言うヘラで強引に押し出したりしてミミズ状の痕跡が残ってしまったりしてしまいます。
外国人は日本人程クオリティを求めてない?見えてない?ので問題無いとプロテクションフィルムの講習では教えられますが、クオリティの高い日本ではちょっとねぇ(-_-;)
と、思ってしまいます(*_*)
塗装するプロテクションの場合は塗装する人の腕と塗装後の磨きで全てが決まります。
塗装なので、気温、湿度などにも十分配慮しながら塗装していきます。
厚みも貼るプロテクションフィルムでは非にならない程の膜厚が可能です。
膜厚が厚ければ、我々プロから見れば通常の塗料と塗り方では厚塗りしている事がすぐわかってしまいますが、このFenix プロテクションフィルムの場合は企業秘密なので詳しくは公開出来ませんが、見た目ではほとんどわかりませんv(^_^v)♪
一通り塗装を終えたので、遠赤外線ヒーターで熱で乾燥させます。
塗装後すぐに急激に熱を当てると、溶剤が急激に揮発してしまい、艶が引けてしまったり、沸騰状態で気泡が出来る原因になるので急激に熱を与えて乾燥させるのではなく、温風で優しく表面乾燥させてある程度表面乾燥してからヒーターで本格的に乾燥させます。
ヘッドライトの樹脂が熱で溶けてしまったり、変形しないように写真の様な専用フィルムを貼ってから熱乾燥させます。
鉄板から温める遠赤外線ヒーターや表面乾燥が早い近赤外線ヒーター、瞬時に表面を温めるカーボンヒーターと乾燥だけでも用途や塗料など、必要に応じて分けて乾燥させてます。
それだけ乾燥はとても重要な作業です。
乾燥を終えたら、今回はノンポリッシュでも良いのですが、鏡面状態にする為に専用のコンパウンド、ポリッシャー、バフを使用して地道に時間を掛けて鏡面磨き作業を行います。
磨き終えたら、最後にもう一度念入りに乾燥させて
完成です(^-^)/
パールホワイトですが、外で見てもハッキリと分かる光沢が物凄いです!
さて、塗装の膜厚を測定してみると、国産車では大体150ミクロン前後、先程の写真でも分かる通りフェラーリでも250ミクロンなので、A4コピー用紙2枚程度ですが、Fenix プロテクションフィルムを塗装したこのフェラーリの膜厚は
682ミクロン‼️‼️
コピー用紙約7枚分の厚み‼️
それでいて、塗装の肌は厚塗りした感じはプロの我々の視点からでも全く分からないので、膜厚計で測定しない限りパっと見では分からない程自然な仕上がりです(^_-)
ご用命ありがとう御座いました^_^